2011年06月17日 新製品

株式会社高見沢サイバネティックスは、体育館・プールなどの体育施設、美術館・博物館、温浴施設などのレジャー施設における入退場管理システム用に特化した自動ゲート「TAG-8300シリーズ」を開発し、6月20日から発売を開始致します。

全国の鉄道や流通業界で急速に普及してきた非接触ICカード(電子マネー)は、今や社会インフラの中で非常にポピュラーな媒体として定着しています。当社においても、主力の鉄道向け自動券売機やIC入金機などのIC自動機の製品化にいち早く取り組むとともに、セキュリティゲートの分野では業界のパイオニアとして、数多くのオフィスビル、企業様からご採用いただいてまいりました。上記施設の入退場管理システムにおいても、早くから入場券の非接触ICカード化を推進し、全国の施設に納入しています。

このたび、そのシステムの要とも言える自動ゲートの刷新を図ることにより、従来機に対して小型化、高性能化を図るとともに大幅なコストダウンも実現致しました。本機は、既にオフィスビルや図書館などに多数ご採用されていますセキュリティゲート「TAG-8000シリーズ」を入退場管理システム向けに最適化を図った製品です。これを機に、施設運営における入退場管理業務省力化の効果をより一層お客様に訴求し、更なる販路拡大を進めてまいります。

1.非接触ICカードの導入メリット

  • お客様は入場券を自動ゲートにタッチするだけで通過することができ、利便性が大きく向上します。
  • システムにIC入金機を採用することにより、残額が少なくなった入場券はお客様が自分でチャージできます。会員券として運用すれば、リピーターの増加を促せます。
  • 入場券発売窓口や改札口での業務を大幅に軽減することができます。
  • 入場券の非接触ICカードは耐久性に優れ、リユース使用が可能ですので、ゴミの減量と同時にランニングコストの節減が図れます。
  • 自動ゲートは、カードの搬送に伴うトラブルの発生が無く、システムの安定稼働が行え、メンテナンス費用を節減できます。
  • 管理装置により、施設の混雑状況をリアルタイムで把握でき、お客様へ適切な案内ができます。また、お客様の属性(地域や性別、年齢など)を記録すれば、利用者トレンドの収集も可能になり、施設の運営計画の最適化が図れます。

2.自動ゲート「TAG-8300シリーズ」の特長

  • 当社従来機種(TAG-4000シリーズ)に対して、小型・軽量化・コストダウンを図りました。

    通路長さを500mm短縮
    1筐体当たりの重量を120kgから75kgに軽量化
    1通路当たり約30%のコストダウン

  • 処理能力は、従来機(30人/分)に対し、50人/分と大幅な性能向上を行いました。
  • 昨今のエコ需要に対応し、消費電力も従来機に対し、30%の削減を図りました。
  • 入退場に必要な情報の表示機能(入場回数などをLCD表示部へ表示)および音声案内機能を充実させました。
  • 退場時にICカードを回収する機能を付加しました。
  • ゲートの扉は三角形の形状となっており、同一筐体で通路幅を600mmから900mmの間で任意の位置に設置することができます。
  • ISO14443および15693規格準拠のマルチカードR/Wを搭載しており、オプションでバーコードスキャナを追加することもでき、様々なニーズに対応できます。
以上