高見沢サイバネティックス

サイバネティックスって何?

テイシーふぁみりー

サイバネティックス(CYBERNETICS)とは、生物や機械の通信工学と制御工学が融合した理論をテーマに研究する総合的な科学の総称です。

サイバネティックス理論は、1948年にアメリカ マサチューセッツ工科大学のノーバート・ウィーナー(Norbert Wiener)教授から提唱されました。教授は季節の渡り鳥を見て、彼らが毎年同じ場所に飛来するのは、周囲の情報をキャッチして何度も軌道修正しながら旅をする能力を備えているのではないかという点に着目し、「通信と制御」という論文を発表します。この論文で体系化された「サイバネティックス理論」は、世界に衝撃を与えました。

機械も周囲との通信により取得した情報で制御されているという類似性を持っており、その後、自然界の生物、人工的に作り出された機械、さらには心理学や経済学に至るまで、非常に幅広い分野の学問領域で新しい研究課題として取り組まれるようになりました。

今日では、コンピュータによる通信・制御技術の応用により、サイバネティックスは情報システム、ロボット制御など人間と機械とを密接に結ぶたいへん重要な技術として発展しています。

ちなみに「サイバネティックス」という言葉は、ギリシャ語の「キュベルネーテース〔Κυβερνήτης(kybernetes)〕」という言葉を語源としています。キュベルネーテースは、水先案内人, 操縦士, 統治者, 指導者という意味で、この言葉の「操る」「統べる」という語意が、システムの制御機能という意味に転じて、「サイバネティックス」〔ドイツ語でいうとキュベルネーティク(Kybernetik)〕という言葉が作られました。なお、身近で使われている「サイバー」とか「サイボーグ」の語源も「サイバネティックス」から来ています。

社名に採用

創業時(1969年)に当社が目指していた企業の将来像が「サイバネティックス」にベストマッチしていたため、創業者:髙見澤敏夫が「人工頭脳機械=サイバネティックス」と創案し、これを社名に冠することになりました。

「技術は一部の専門家のものだけではなく、多くの人々に利用されてこそ技術である。技術革新の専門メーカーとして《ものづくり》に徹する。世の中に必要不可欠な活気あふれる社会を創造する。」という創業者:髙見澤敏夫の経営ポリシーは、現在も人間的な暖かさと優しさに配慮した技術開発をめざす「ヒューマンテクノロジー」として、当社のものづくりの原点に受け継がれています。