2006年09月20日 新製品

株式会社高見沢サイバネティックスは、従来の事業分野にとらわれないビジネスを発掘し、業容を拡大すべく様々な取り組みを行っています。この取り組みの一つとして、ニュービジネス本部事業企画部を中心に組織的な発掘活動を行っています。

この組織的活動のなかで、2年ほど前から「急速に進む高齢化社会を向かえる日本」の状況に着目し、老人福祉関連で新製品が投入できないかを調査・検討して来ました。この過程で、特別養護老人ホームを中心とした各施設経営者が共通に抱えている問題点を調査したところ、「入所者をお世話する方々(介護員)の行っている、手書きを中心とした業務記録の繁雑さ」が浮き彫りになり、このことによる介護員の負担増や入所者へのサービス低下が心配されている状況が浮き彫りにされてきました。

簡単に短時間で、パソコンを扱えない方でも日誌を作れる様にすれば、人件費の削減が図れると同時に、入所者へのサービス向上や介護員の業務負荷の軽減にもつなげることができます。これらの問題を解決する仕組みを検討し、製品を開発して、市場に投入すべく、エルダー事業として事業企画案を策定、昨年から開発に着手しました。そして、このたび新製品として販売を開始したシステムが、高齢者介護支援システム「日誌管理システム」EDAS-1000です。

この製品は、同社の主力製品である鉄道向け駅務券売機で培ったタッチパネルを媒体としたマンマシンインターフェース技術を応用し、特別養護老人ホーム等で働く介護員が作成する長期入所者用各種日誌を、簡単なタッチパネル操作で作成するものです。操作は駅の券売機でタッチパネルを操作し切符を購入する動作に似ており、パソコン操作が苦手な人も容易に操作が可能です。特別養護老人ホーム施設内の各ポイントにタッチパネルを配置し、入所者へのお世話をした時点でその記録を入力します。各端末から入力されたデータはサーバーで管理され、必要に応じて各種日誌をアウトプットするものです。

本システムを使用することにより、従来、手書きで作成されているケースがほとんどであった各種日誌が、迅速かつタイムリーに作成できるようになり、職員の方々業務負担の大幅な軽減が図れます。なお、オプションとして職員が各端末へアクセスする際のID認証用に非接触ICカードが使用できる非接触ICカードリーダーも準備しています。

以上