2006年03月22日 お知らせ

株式会社高見沢サイバネティックスは、従来の電磁気を利用した硬貨識別装置に、新たに光学的な識別機能を追加して正硬貨の受付率と偽硬貨の排除率を高めた装置の試作開発に成功し、製品への搭載段階に至ったことをお知らせいたします。

識別性能を高め、利用者への利便性向上の提供により、自動券売機、各種硬貨ユニット等の受注増を目指して行く旨、ご報告いたします。

弊社では、光学的な検出による識別要素と、電磁気的な検出による識別要素を組み合わせた高性能な硬貨識別装置の開発に3年前より独自に取り組んでまいりました。光学的識別には二次元画像素子を用い、LEDの特殊ライティングにより硬貨画像を捉え、陰影の輪郭を抽出することにより、単に紙などに印刷した平面的な画像との違いを識別し、硬貨の汚れ、変色等の影響にも強い方式です。この光学的な識別要素と、従前よりの技術である電磁気的な要素をそれぞれ単独の判定とするだけでなく組合せによる総合判定としながら、製品レベルの識別処理を約10枚/秒と高速で判定することを可能といたしました。

また、偽硬貨、外国硬貨等の排除についても、従来品より判定要素を増やし識別する為、大幅な改善が見込まれます。特に偽硬貨等は新たな物が発生するたび、より精度が高まり、真貨との区別が困難な傾向ですが、今回開発した画像要素を加えることにより受付率を低下することなく、より迅速な対応が図れることはもとより、将来的な硬貨の改鋳、デザイン変更等にも対応が可能になると考えております。

これらにより、弊社主力製品である自動券売機(VTV型)への搭載をはじめとし、ATM(現金自動預け払い機)用の硬貨装置、各種用途の硬貨ユニットへ搭載供給を推進し、また派生技術としての海外展開(ワールドワイド硬貨識別機)、アミューズメント業界にて使用されるメダル識別機等への展開を積極的に推進する所存です。

以上